■ホッパーの見たAIR-X
徹夜明けの寝ぼけた頭で会社を出た。ちょっとコンビニまで、のつもりが気がつけば羽田。13時発の便で大阪入り、結局ドームにたどり着けたのは16時ちょっと前、まさにイベントが始まろうという頃だった。会場を見て息を飲む。不自然に幅広なランディングと、これまた奇妙に見えてしまうくらいフラットなダート。なんというか、舞台セットみたいに作りこまれたスタジアム。「MOSH RIDE」のような手作り感はない。この整った環境を見て、これが国内でも初めてとなる本格的なFMXコンテストなんだってことを思い出した。知っている人たちと何人か会い、話をする。みんな、「我が子が初めての舞台に立つ親」みたいな顔になっている。ゲラゲラ。華々しいオープニングに正直めんくらい、畳み込まれるように始まったイベントを見て思った。"我が子"はいつの間にかスゲーことになっていた。危なげな感じやハラハラさせるのも芸、なんていうノリは消えていた(ちょっと寂しいけど)。きっちりミスなくルーティンをこなすライダーたちは、プロFMXライダーそのものだった(東野のは僕的には全然セーフ)。慣れない土質と会場のせいか、前日の練習で怪我をしたライダーたちが飛べなかったのは残念そうだったけど、当日初めて見たお客さんたちはそんな危険があるってことにすら気がつかなかったんじゃないか。そう思うくらい完璧だった。
ゲート横にちょこんと座ったFKNが、見えないハンドルを握って目をつぶり、天を仰ぎ見るようにバックフリップのイメトレをしていた。上へ上へ。聞いた話では、バックフリップを自分のものにしたFKNとDAICEの次なる目標はすでに「75フィートジャンプをメインとしたバックフリップのバリエーション」に移っているという。もうどんどん行っちゃえ。そして、この新しいスポーツのカテゴリが、単なる曲芸じゃないってこと(命かかってるしな)を、モトクロスってもんを知らない人たちが理解し、感動してもらえればいいな、と思った。行けた人はラッキーでしたね。でもまぁいろいろな事情で行けなかった人も、当日来ていたプレスの人たちがきっとあちこちのバイク雑誌でレポートを展開すると思うので楽しみにしよう(そして、その記事を人に見せて次は一緒に行こうと誘おう。へへへ)。そのためにメディアはあるんだもんね。
実は今回僕はちょっとしたズルをして、お金を出して会場に入っていない。でも、客観的に見て決して高くない価格設定だった思う。罪滅ぼしのつもり(誰に)でAIR-Xと5150FILMsの黒Tを買い(ちょうど7000円くらい)、伊丹空港から帰ろうとすると最終便が終わっていた。仕方なく関空の最終で東京へ。その足で仕事場に戻ると「エラい遠いコンビニだな。しかも買うもん忘れてるし」とツッコまれた。さー仕事仕事。大阪の勢い(写真のハシとか)と、MX-VIRUSのみんな(ジャッジ&サポート含む)からパワーをもらったのでまだしばらくは会社で寝泊りしていけそうです。追記:メールで「TMRはどうだったのですか?」ともらったのでいちおう。僕はイベント関係者やTMR関係者にまったく義理がないので言っちゃいますが、スイマセン見てませんでした……。音楽の趣味は性癖と同じように人それぞれなので勘弁してやってください。てへ。
公式サイト:AIR-X、MX-VIRUS、佐藤英イ吾、鈴木大助
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