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2005年09月01日

■再掲載:ホッパーのこの人に会いてぇ 第1回

これもせっかく時間を割いてくれたエーゴさんに申し訳ないので再掲載。HDの奥底に眠らせとかない方向で。2005年5月にしたインタビューです。

fuck.jpg 阿川佐和子さんごめんなさい(←読んでない)。ホッパーが日ごろから「この人、どんなこと考えてんのかなぁ」と感じている人に話を聞きに行く「この人に会いてえ」第1回。カテゴリではインタビューとなってますが、何を聞くかも決めないフリースタイル(つまりてきとう)なおしゃべりなので、非常にとりとめなく、またまとまりもなく読み応えもないかと思います。というワケで、記念すべき第1回は写真を見ればお分かりのこの人。日本のモトクロス界に新しい風、というかトルネード(縦回転)を巻き起こした男です。メールでお願いしてみたらあっさり快諾してもらえました。取材したのはマルチプレックスの翌日の月曜日。忙しい中、時間を割いてくれたことに感謝しつつ、インターネットなのをいいことに文字量まったく考えずにダラダラとそれでも一応まとめてみました。長いですがドゾー。


fkn.JPG ■PROFILE

佐藤英俉(さとう えいご)

1978年生まれ。福島県出身。国内で初めてバックフリップを成功させた生粋のフリースタイラー。モトクロス国際A級ライダーとしてレース活動をするかたわらで、フリースタイルモトクロスのチーム「MX-VILUS(現VIRUS)」を結成。自らプロデュースするFMXライブイベント「MOSH RIDE」を開催するなど、徐々にレースからFMXにシフトし、現在はプロのフリースタイラーとして国内外で活躍。先日も大阪ドームで開催された「AIR-X」で大観衆を前にパフォーマンスを披露した。また、ライダーでありながらF.G.M.T.の代表としてWARPTのウエアを輸入販売していた実績もあり、とにかくその行動力はハンパない。ニックネームはトッキン……トッキン!? えええ? ……まぁ海外とか行くしな……。

佐藤英俉公式Webサイト

MX-VIRUS

F.G.M.T.


■バックフリップ4人トレインは打ち合わせナシでした……。

――ふいー。腹いっぱいだ……(←昼間からFKNたちとカレー食べ放題で破裂しそうになってる)。さて、マルチプレックス3はお疲れでした。翌日の昼とかに約束しちゃってスイマセン。昨日の夜は遅くまで騒ぎまくったのかいな。

いやー、それどこじゃなかったです。片付けとかもあるんで、なんだかんだで結局昨日はTWMXJカジーさんちに帰り着いたのが明け方の4時とか。

――飲んでたんでなくて?

なくて。

――うえ。マジすか。そしたら、なおのこと申し訳ない。マルチは2日とも見たけどジャンプの距離が短くなかった?

はい。風がすごく強かったんで。お台場はいつもそうですけどね。滞空時間短いから結構大変でした。それでもできるだけデカいトリック入れたいし……。

――うん。戻りがかなりギリギリだなー、ってのもいくつか見た(笑)。今回初めてFMX見るって知り合い連れてったんだけど、ロックソリッドが一番ビビったみたいだった。

ロックソリッドは車椅子でもできます。

――どんなんだよ……。あとはもちろんバックフリップね。

バックフリップももっとバリエーションがないと飽きやすいッスよねぇ。

――でもそれって贅沢な話だよなぁ。去年のマルチでメッツガーが目の前でバックフリップ決めるまではとうてい考えられないトリックだったのに、今じゃバックフリップできて当たり前みたいに思っちゃう。

お客さんはそれで当たり前ですからいいと思います。やる側は大変だけど、それは頑張らないとなー、って。

――エライ。今年のマルチでFMXやってみての印象というか感想は?

あまり細かいことを決めないでいたんで、かなり自由にできました。最初っからセッションでルーティンもなくて、いつもの練習と同じ感じ。その普段俺らが練習中に楽しんでる感じがお客さんにも伝わってるみたいで良かったです。

――本当の意味でフリースタイルだった、と。

そう。だから夕方6時からの回も何も打ち合わせナシで「とりあえず……楽しもうか」みたいな感じで。そしたらバックフリップの4人トレインができちゃった、みたいな。まったく打ち合わせなしだったもんだから、やってる俺たちもビックリした。

――アレ、誰が最初に飛んだんだっけ?

最初俺がダイスに「トレインしようよ」って言って、転んだらやだなぁって思ったんでダイスに先行ってもらって後ろ振り向いたら「あれ、みんなついてきてる!」って(笑)。

――そういう流れの中で最高のトレインができちゃったりする、っていうのは全体のレベルが上がった証拠ですよね。そういえば最近転んでないんじゃない?

最近転んでないスね。こないだフランスに行った時も、いきなり初めてのランプでフォームピットじゃなく土のランディングでやらなきゃいけない状況だったんだけど、飛べましたね。

――言葉も通じないところだし、かなりのプレッシャーだったんじゃない?

ダイスとふたりだけで行ってたから怪我できませんでしたしね。でも、それを見てスペインからもオファーが来たんで、結果的にやって良かった。これでヨーロッパ全土にMX菌をばらまける(笑)。

――ヨーロッパはFMXファンも多い?

多いっすね。やっぱりヨーロッパは最初からモトクロスをとりまく環境というか認知度も高いんでそれが大きいかな。でも、ヤマハさんのイベントでベトナムやマレーシアとかに行くこともあるんだけど、そっちはそっちでパワーありますね。みんなFMXなんて見たことないんで、すごい人が集まってくれるんですよ。

――次はどこ?

7月にスペインのカナリア諸島ってとこ行って、8月はまたフランス行って。

――カナリア諸島……(←すごいおおざっぱな世界地図を思い浮かべている)。

(笑)。いや俺もぜんぜんわかんない。だいたい、こないだだってベルギー行くって出発したのに、着いたらフランスだし(笑)。だいたい、ヨーロッパに興味なかったからぜんぜん調べてなかったし。

――それ調べなさすぎだから。

国境もパスポートなしで素通りだし、なんかそのへんの感覚が「あぁ~ヨーロッパってひとつの国になっちまったんだなぁ」みたいな感じで。

――そのフランスの時の記事ってなんか雑誌とか載った?

あー、日本のには載ってないですねぇ。取材も入ってなかったし。なんかレースの日ともかぶってたんですよねヨーロッパの。最初はベルギー行くって話だったから、熱田孝高君にも連絡とってて「見にきてよー」って。俺は一緒に住んだことあったし、ダイスは佐々木プロレーシングで一緒だったことあるから。でも着いたらフランスだったんで……。

――遠すぎ。

でも面白いもんですよねぇ。孝高君とは前に一緒に住んでて、ベルギーなんかで再会したらウケると思うんですよね。しかもひとりは世界選手権のトップランカーで、こっちはこっちでバックフリップしにやって来てるなんて。

――確かにすごい巡りあわせだな……。よっしーとはアメリカで一緒に住んでたんだけ。

俺がA級2年目の時かな。当時、俺がアメリカにすごい憧れてて、勝手に行くって決めて住むとこ探してたんです。そしたら熱田アニキがちょうど日本に帰ってきてて、「俺の住んでたとこ空いたから、そこ住めばいいじゃん」って言ってくれて。で、その次の年にBUPPERもやってきて。

――あ、なんかそれずーっと前にDCで読んだことある気がする。

孝高君のお父さんがアメリカに家買うって時には、孝高君もレースで1カ月くらいいなくて、俺ひとりで熱田家の引越しやってましたよ。

――(笑)。


■MFJにはまかせてられない。だから今はXR50がアツイ。

――TRANSWORLD MOTOCROSS JAPANが楽しみですよね。

そうそう。カッコいい雑誌になって欲しいですよね。これまではモトクロスの本って、友達に渡しても「なにこのマニアックな本」みたいな感じで終わっちゃってたけど。でも、俺がレースをやってる頃はそれが当たり前、っていうかそれしかなかったから。もともとモトクロス独特のノリみたいなのが苦手なんで、それをブチ壊すものはなんでも歓迎ですね。

――じゃあレースやってる時も全日本とかの雰囲気は苦手だった?

はい。レースもFMXもやってた時は特にそうでした。一度フリースタイル始めてその雰囲気に慣れちゃうと、全日本の会場のあのすごい体育会系なノリが違和感あって。ライダーだって半分くらいはカゲでタバコ吸ってんですよ、でもみんなの前じゃ「タバコなんか吸いません」って風になっちゃって。

――あれはなんでなんだろうね。

さあー。でもちっちゃくまとまっちゃいそうですよね、ファクトリーに入って、ファクトリーに気に入られるようにしてたら。

――でもファクトリーはライダーに対してドライだもんね。ファクトリーに入った瞬間にライダーの個性が消えちゃう感じがするし。おとなしくしてても結果が出せなければクビになるんだから、本来の個性を出して結果も残すライダーが出てくれば状況も変わるのかな。

そうですよね。でも今はなんか逆に墓場ですよね。結構みんなプライベーターの時はMFJがダメだ、とか、もっとモトクロスが盛り上がるように、ってみんなで言いあってるんだけど、ファクトリーに入った途端に静かになっちゃう。言えなくなっちゃうし、実際結果残すための練習とかが忙しくて気も回らなくなるでしょうし。

――現実はそうでしょうね。

でもファクトリーライダーだから変えられることとかってあると思うし、結構それに期待する部分ってあったんだけど……。まぁライダーだってお金は稼がなきゃいけない上に、自分の会社の文句はなかなか言えないだろうし。

――っていうようなことを、ライダーたち自身に悩ませてしまってる現状を作り出してるオトナの人たちがいることが問題なんでしょうね。でも、メーカーの人それぞれは「自由にやったらいいじゃん」って意見の人が多い。なんで集合の意識になるとそうなっちゃうんだろうなー。

まぁ、そういうファクトリーじゃないですけど、それのすごいちっちゃい版なクセにガマンできなくて作ったのが「MX-VIRUS」。あの体育会系なノリで言いたいことも言えず、かっこ悪いワイシャツとか着せられて……それがガマンできずにMX-VIRUSに辿り着いたんですよね。

――いつだったか何年か前にSUGOで加賀真一とかとスパンコールジャケット着てサイティングラップやってた頃あったじゃん。あれ僕的にはすごい衝撃的だったんですよね。観戦初心者にはみんな一緒に見える全日本ライダーたちの中で、「あ、なんかこいつ違うぞ」ってハッキリ分からせてくれた。新庄とかじゃないけど、これがファンサービスだろ、って思ったよ。

確かにファクトリーは勝つことが目的かも知れない。リック・ジョンソンとかマクグラスも好きだったけど、俺が好きだったのはメッツガーだったし。ああいうエンターテイナーみたいな人が、新しいファンをつかんでくれる気がしたんですよね。

――みんな興行として成功させようってあんま思ってるように見えないもんね……。

メーカーがバイク作るだけ作って日本のモトクロス界を相手にしてない、ってのも腹立たしいことですよね。

――国内販売100台。

そうそう。乗り物作っても走るところがないんだから、それもメーカーが作ってくれればいいんですよ。ヤマハの人とかはちゃんと話聞いてくれて、いろいろ話を上にしたりもしてくれるんだけど、それもやっぱり難しいみたいで。組織だからしょうがないんだろうけど……。あとはMFJ。

――きた。

MFJの上に本当にモトクロスが好きな人がいないと思うんですよ。だっていたら、これはヤバイって思うと思うし。何かを変えていこう、って考えてない気がする。

――もうMFJにはまかせてられない、と。

だからこそ、俺の中ではXR50なワケですよ。はっきり言ってMFJはクソなんで。去年はMFJにかなりがっかりさせられることが多かったけど、今年はちょっと考え方が変わった。MFJクソだけど全日本やってんのMFJだし、俺モトクロスやっぱり好きだし応援したいし、MFJがやってるからって応援しないわけにはいかない。だから、別のアプローチでモトクロスの裾野を広げられるものはないか、って思った時にあったのがXR50だったんですよ。

――一番手軽に始められるモトクロスだもんね。

トランポいらないし、駐車場もいらない。それに一番でかいのがバイクを使い切る楽しさがある、ってこと。マルチの時も「ハングアウト」ってテレビの取材が来て、バイクの説明とかしたんだけど、ついでに50見せて乗せてあげたりしたんすよ。オンエアされるか分かんないけど。今年はちょっとでもXR50を広めていきたいですね。

――ダーヌポもこれからXR50普及計画発動させる所存です。

そうそう! あのギャップってのは実在するんですか?

――うわ、逆取材だ。います。最初は僕の別名のつもりだったんだけど、別名の別名ってワケわかんねーし。で、会社の同僚のNSR小僧(追記:こないだ会社の駐車場から盗まれました)をハメてヤツをギャップに仕立てあげました。マジにモトクロスド素人(笑)。

うわはは。

――レンタカーで始めるモトクロスってやろうかと。要はトランポ買えないのが壁なんですよね。だからレンタカーインプレとかして。積みやすいとか積みにくいとか。そんで「俺モトクロスやってんだよ」「何乗ってんの?」「ん? CRF」って言えるしね!

(笑)。50まで言わなきゃいいんだ。部屋に入れちゃっていじれるモトクロッサーですもんね。それに俺らみたくXR50は壊れるものだ、って考えて雑に扱ってもいいし。

――あとは格好だよね。

そうそう。ブーツもいらないし、あのすごいデザインのモトクロスウエア着なくて済むし。パーカーにジーパンにスニーカーでやるスタイルが普及して欲しい。そうすれば、若いヤツらもやりたいって感じると思うし。モトクロス始めるぞ、っていうよりはBMXっぽいノリでね。

――まずは50から入って楽しさを知って、100人中ひとりでもフルサイズのやりたい、って思えばいいしね。こないだも2輪は自転車しか乗ったことない、って女の子にいきなり乗らせてみたけどクラッチないからスイスイ走れるんだよね。これなら、メシ作ってサインボード書くだけじゃなくて連れて行った女の子とかも楽しめるし。

こないだも北海道のNOOKCOUNTYでXR50走ってる連中が、何人か85のモトクロッサー買ったって。しかもそいつらA級になりたいらしいんだけど、なんでA級になりたいかって聞いたら「フリースタイル」やりたいからだって。面白いよね。


■俺たちを脅かすような存在が現れて欲しい。

――レースを始めるきっかけがFMXやるため、ってちょっと前までは考えられない状況ですよね。

やっぱりフリースタイルは転びそうになった時とか、A級として走れるくらいのテクニックがないと正直危ないんですよね。まず距離あわせとかできるし、ヤバイ時の対処もできる。だから、XR50から入って本格的にモトクロスやりたくなって、例えばA級まであがって、その時にレースかFMXかって選べばいいわけですよ。

――そういう意味ではケニーとか異色の存在ですよね。

うん。ケニーってFMXから始めて2年しかたってないんですよ。彼がFMX教えてくれ、っていきなりやってきた時に「モトクロスの2連が飛べなかったらランプなんか飛べないよ」って言ったんです。で、コースに行って「こんぐらいのヤツ飛べなかったらダメだよ」って話した2日後に行ったら全部飛んでるんですよ。とにかく練習しまくったみたいで。それも1日だけ。コースのジャンプの部分に一本ワダチがキレイに出来上がってましたね。

――ケニーはモトクロスやってなかったの?

いちおうバイクの免許は持ってたみたいですけど、年に3回くらいモトクロスに乗ったことがある、みたいなくらいのレベルで。最初に来た時なんてホントもう……ただのバカ! オマエこれでFMXやろうって何よ、みたいな。ケニーもいまは「あれはナメてた」って言ってるけどね(笑)。でも最初から「プロになりたい」ってハッキリ言ってたし、夢をかなえようとする力は強いヤツですよね。だから俺も応援したくなるし。ただ、2年でケニーができるようになったって言ったら、ほかにもメールとか来るようになったけど、それだけケニーが気合い入ってたってことなだけで、誰にでもできることじゃないですよ。昼間練習して夜バイトして、ってずっと続けてましたからね。

――ケニーはもともと東京なんだよね。

練馬ですよ。そんでいきなり福島きたんですよ。最初は通ってたんだけど、もっとうまくなりたいからってダイスと住むようになって。

――へー。やっぱ共同生活みたいなの結構やるんだね。

はい。こないだMX-VIRUSに加入したばっかの東野も一緒に行動すること多くて。大阪合宿の時なんか、ダイスと俺で家賃出してた部屋に東野ずっといましたもん。アイツ、自分の家帰んなくて結局2/3くらいは一緒にいたんじゃないかな。全然気使わないし、素直だし、なによりフリースタイル頑張ってるし。

――東野はレースの方は……。

国際B級です。あいつは結構リアルフリースタイラーで、小さい時とかもジャンプが飛べないとジャンプの練習ばっかりしてたりしたみたい。コースを走るのが嫌いで、ガケ登りばっかりやってたり。だからバイクの扱いはとても上手。きっかけはジュニアが阪下にランプ置いて、それ飛ぶようになってから。とにかく負けず嫌いなんで、これが飛べなかったら練習終われないみたいな。アイツは面白いですよ。MX-VIRUS第2世代筆頭っていうか。レースやってるヤツらの中から、もっと東野みたいな若者が出てくれば面白いんだけど。

――これまでは東北がフリースタイラーの産地だったのに、いまや関西勢も強力になってきたね。

うん。東野も入ってきたし、国内のフリースタイラーはMX-VIRUSがほぼ独占みたいな感じになってきちゃって。でも、それはそれで良くないと思うんです。絶対に良くない。もっと俺たち脅かす存在が出てきた方が盛り上るから。別に「今良ければいい」っていうんなら俺たちだけで盛り上ればいいんだけど、FMXってもんを続けるためにはそれじゃダメだし。それには東野くらいの世代の若い連中が必要。

――東野って今いくつだっけ……。

ハタチとか? なんですよ(笑)。わっかいんですよアイツ! そのくせ上手だし。

――ケニーだって遅咲きとはいえ、まだ22歳とかだもんね。

DREADKALIのケニーの部分を読んだらアイツ、「自分にとってFMXとは」って質問に「自分との勝負」って書いてるんですよ。あー、あいつ自分と戦ってるんだなぁって思いましたね。毎回、ジャンプ飛ぶ前とかも、俺らは1本目からポーンって飛びますけどアイツ20周くらいしますからね。

――え、何を?

ランプの脇をよけて、加速を確かめるだけで20周。普通はジャンプの練習してワンセッションじゃないですか、アイツ加速の練習だけで休んでましたからね(笑)。よっぽど怖いんですよ。

――うーん、ケニーの好感度がアップするなぁ。

だけど、それでも常に練習して。たまに寝坊するけどちゃんと練習くるし。気合い入ってんだなー、戦ってんだなーって。たぶん去年俺らがバックフリップやった時くらい怖いんだろうな、って。結局その時その時、みんなそれぞれの場面で勝負してるんですよね。

――僕もちっちゃいシングル飛ぶ時でさえ、ジャンプ・オア・ダイです常に……。

(笑)。しかし、バックフリップは今はもう怖くないけどあの時は本当に怖かったな……(遠い目)。

――それに、怪我とかで結構大変そうだったもんね。

足の骨折って、でもアメリカ行くから絶対メイクするって決めてて、でも時間が本当になくて。なによりも足にプレートとかボルトが入ってたんで……。俺が行ったラスベガスのイベントでマット・バイテンが回りすぎて足の骨折ったんですよね。足着いちゃって。それ見て、俺もああなってプレート入った足だとどうなっちゃうんだろう、って。今までは回り足りないよりは回りすぎの方が絶対いいなーと思ってたのに、回りすぎても足折れるんだー、分かったら怖くなっちゃって……。

――そっか……(沈んだ雰囲気)。

まぁ考えすぎだったんですけどね。

――えええ!(笑)

そんなこと考えてたらできないっす。あれは考えすぎ(笑)。

――……(ていうかそれは単に考えるのをやめただけじゃん!)。そういえばマルチでダイスがXR50でバックフリップする予定があったとかって。

そうそう。KMKのライブでやる予定だったんだけど、ジャンプ台の形状が結構危なくて。でも、いま250でフリップできるやつはみんなXR50でできますからね。特に東野、ダイス、コウタはウマイっすよね。好きでBMXを乗ってたシン君(加賀真一)とかPJもすごい上手で、50とBMXってかなり感覚的に近いみたい。俺は体動かすの嫌いだったんで、動かすのはケンカの時、みたいな感じだったんでBMXも乗ってなくて。モトクロスでセンスあるなーって思う人って、ちっちゃい頃からBMXやってた人多いですしね。うちは兄貴がBMX乗りだったんで、誘われていやいやついてく、みたいな程度でした。でも、今は50が楽しくてしょうがないですね。

――そっか、じゃあ今年はとにかく50だね。50ならそのへんの河原とかで乗っても平気そうだし。

僕こないだ苦情が来ておまけにパトカー来ましたけどね。

――うわ(笑)。どこで。

近所の河原で(笑)。

tkn.JPG ――あー、いい音させてた?

させてた。

――しょうがねぇなぁ(笑)。まー僕も人のこといえた感じじゃないんですが。……というところでそろそろ時間ですね。今日は大忙しの翌日に時間とってもらってありがとうございました。応援しているのでこれからも頑張ってモトクロス界をひっかき回してください、トッキン。

ありがとございましたー。

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