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2006年12月11日

■ホッパーが体験した「Snowmoto(スノーモト)」

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先週、下からはゲーリー・オブライト、上からはエリック・ゲボスという二重苦で床にふせっていたホッパーですが、さすがに3日間寝たらなんとか治りました。みんな、電車はウイルス満載のガス室みたいなもんだから極力乗らない方がいいよ。通勤は自転車かバイクで! 車はやめろ、渋滞生むから。

というワケでヘロヘロ気味ではあったんですが、前々から言っていた「Snowmoto(スノーモト)」体験に友達4人連れて行ってまいりました。場所は長野県東御市にある湯の丸スキー場。当日はまだシーズン手前かつ天気があまり良くなかったこともあって、ゲレンデはかなり空いてる気味。オープンしていたのも比較的傾斜のゆるいところ限定だったので、初体験にはもってこい、という状況でした。

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▲ちょっとくらいの距離なら押してあがれるからラクチン。

さて、Snowmotoの説明をする前に、ホッパーのスキー&スノーボー度(☆★★★★)について話しておかねばなるまい。えー、スキーは10年くらい前に3回行ったことがあります。ボードは0.3回。スキーは直滑降しか教えてもらえず、曲がり方と止まり方については「あとでね」と言われたきりゲレンデで会うことは無かった(おかげで誰よりも早く下に転げ落ちて着いて、回数だけはこなすことができたけど)。ふもとのレストランに突っ込んだ件については今は話したくない。まぁ、だいたいそんな感じです。なので、今回のレポートの中にスキーやボードでは「当たり前ジャン」な感覚や表現があったとしてもスルーしてください。俺はそれを知らないのです。

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そんな俺がなんで今さら雪山へ? それは、Snowmotoが「ハンドル系ウインタースポーツ(そんな言葉あんのか)」だったから。自分はやっぱ、バイク好きっていうよりかは、ハンドルが付いてる乗り物でスポーツするのが好きなんだよね(自転車だって興味あるし、余裕があれば所有したい)。だから、みんなのやってるボードを始めるよりも、「Snowmotoやってます」って方が自分のキャラクター的にも合ってると思う。それに、Fun Fun PeakRyota-Lowさんが「春夏秋はminimoto、冬はSnowmoto」というスタイルをすでに打ち出してて、イイナーと指をくわえてたのです。
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今回参加したのはSnowmotoの販売元であるSAI SPORTSの試乗会。わざわざプロライダーを3人も呼んでくださったので(感謝!)、基礎から教わることができました。写真右から塚本岳さん、金子真吾さん、提坂"DJ"隆志さん。SAIスポーツの塚本さんと金子さんはMTBのダウンヒルや4X(フォークロス)で活躍するトップライダーで、国内で初めて雪上バックフリップをメイクしたという提坂さんはモトクロスからの転向組。みんな、ハンドル系出身ってことですね(追記:塚本さんはYZ、金子さんはCRも持ってるそうです)。教え方もスキー場で見かけるガッチガチの戸塚系スクールみたいなんじゃなくて、ある程度教わったらみんな勝手に滑って(転んで)、遊びながら覚えましょー的なノリが心地良いフリーライド式。遊びですから!
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ホッパーが一番最初に乗ったのはこの赤いヤツ。帰ってきてから調べたところ、鉄フレームのS28に、より滑るウッドコアボードというのを装備したS28compというモデルでした。後から考えると、ラインナップの中ではたぶん一番中庸なバランスの取れたモデルなのではないかと思われます。値段は9万4290円(税込み)とちょいお高め……。

さて、今回Snowmotoを乗るにあたって、ホッパーはちっさな脳内でライディングについてのいろんなイメージを膨らませてから行きました。たぶん、車体をバンクさせて山側のエッジに乗るみたいな感じだろうな……ん、そしたらこれどうやって減速するんだ……とかとか。自分の頭の中では何度イメージしても、Snowmotoがどんどん加速していって、最後は「もうこれ以上責任持てません!」となって転倒する……そんな乗り物でした。たぶん、ほとんどのバイク乗りは「これ、止まれるんかいな……」って思うよなー。正直、今日は何回転ぶだろうか……とある程度覚悟を決めての参加だったのです。

ところが。

一番最初に教わる基礎の基礎となるテクニックが、すべての不安を取り去ってくれたのです。それが「ドリフトターン」。これは、まっすぐの下り前荷重状態から体をちょいイン側へ入れると自然とリヤが流れ出て、減速しながら方向転換してくれるテクニック(車体はほとんど寝かさないのでエッジは使わない)。感覚的にはブレーキターンに近いかも。

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▲DJ SAGEさん。カメラマンに雪ぶっかけてくれます。

見た目に「ずざあああッ」っとなるから楽しいし、そもそもスキーで同じことをやろうとするよりも比較的簡単にできちゃう。スピードが出てればそのままカウンター状態で滑っていけるので、オフロードバイク乗りには割とおなじみの感覚なハズ。ただ、きっかけがリーンインなのと(リーンアウトは基本的に使わない)、アクセルオフ(←当たり前)でバランスとって滑っていくのを考えると、もしかしたらこれはダートトラックの感覚なのでは! と勝手に思って今月末のダートラスクールを意識したイメトレもやってみたり。とにかく、いきなり曲がれて止まれるようになっちゃったので、あとはもうデバッグモード発動。先生方がエッジの踏みかえによるサブロクとか教えてくれてるってのに、もうとにかく高速で滑り降りることへのリビドーを抑えきれてない俺。滑れるようになってくると、最初広大に感じたゲレンデも狭くなり、リフトがもっと上まで行ったらいいのに! とか思っちゃいました。見れば、連れていった友達もがんがん滑れるようになってるし。バイク経験のない女性も、座って足着きゃルパンブレーキ(?)でいつでも止まれるから怖くなかった模様。足が拘束されてないのってデカいと思った。いちおう、ちゃんとしたHow toページがあるのでリンクしときます。

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▲椅子を持って用意して……乗っけるだけ。チョー簡単でした。

ここでリフトの乗り方もご紹介しておきましょう。Snowmotoの特徴でもある休憩用の椅子(良く似た乗り物であるスノースクートにはこれがない)。この椅子をリフトの座面に載せて運びます。また、07モデルからはシートブームを折りたたむことができるようになったため、乗車姿勢のままリフトに座って太ももに載せていくことも可能に。これは、混雑時の4人乗りリフトで周りのボーダー&スキーヤーから「邪魔クセー!」と顰蹙を買わないのに有効なんだとか。

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▲写真左が椅子引っかけ型。右が折りたたんでそのまま乗る型。そのままの方が楽そう。

降りるときは、ケッタマシーンを漕ぐ要領でちょい早めにリフトから離れちゃうのがコツ。とにかく、最初は緊張したけどすぐさま慣れます。つーか、とにかくいつでも足が使える乗り物なのでボードやスキーの人たちなんかよりもスイスイ行ける。

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休憩後、友達と交換して違うモデルにも乗ってみました。まずエントリーモデルのS24っていう白いヤツ。これに乗りたかったんだよね。なんでかって、5万2290円(税込み)で一番安いから。鉄フレームにGRCというガラス繊維強化複合材のボードを装備していて、サイズは全ラインナップの中で一番小さめ。でも乗りにくい、ってほど小さくないので、Webに書いてあるみたいに「女子供向け」っていうモデルではないと思う。大のオトナが乗っても十分楽しいです。なんつーか、さっき乗ったのがMTBならこっちはBMXっていう感じ? GRCのボードはスピードも出にくいそうなので、やっぱり初心者にはコレなのかなー。
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最後に乗ったのはこのA28っていうのなんだけど、コレはマジに凄かった。アルミフレームにウッドコアボードを組み合わせたハイエンドモデルで、お値段も13万4400円(税込み)とハイエンダー。まぁ、そこまでは出さないよなー、とヘラヘラ笑いつつまたがっただけで電流が走るような衝撃を受けて、「自分じゃ金出して絶対買わないもの」から「買えるものならぜひ欲しい!」にまで一気にポールシフトが起きた。まだ滑ってもないってのに、車体から伝わってくる軽さ、剛性感、ハンドル周りの安定感が物欲中枢をビシビシ刺激してくるのだ。これ、すごい近い感覚を知ってる。初めてKTMのエンデューロマシンにまたがった時の感覚だ。「うわ、こりゃ走るぞ……」みたいな。で、滑り始めると確信に変わる。当然、秘められたポテンシャルの1割も引き出し切れてないんだけど、とにかく速いくせに安定感が高い。とっちらかる気配がしない。うう、値段だけのことはあるな……と思ったね。この感覚は自分だけじゃなく、友達みんな共通のものだったから間違いないと思う。とっかえっこした瞬間に「うわ、なにコレ! ヤバそう!」と顔がニヤけてたもんね。
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▲FOXのウエアにUTOPIAのゴーグルがオフロードバイク乗りなシンゴさん。去年までは北海道在住でCOPにも行ってたとか!

で、結局最後は元のS28compに戻って滑りまくってました。俺はコレかな~。値段的にも乗り味的にも。工具使えばバラせるみたいだから押し入れになんとか入るだろう……フレームはチャリンコ置き場行きかな……。もし、自分も体験してみたい! って方がいたら、いきなり買っちゃうオトナな人は別にして、SAI SPORTSの試乗会に参加してみることをオススメします。俺たちはウエア全レンタルだったので身ひとつでOKでした(靴も普通のワークブーツだったり)。なんかちょうどガルル読者限定スノーモト試乗会、ってのもやってるようなので丁度いいのではないかと。……なにこれ、参加者の中からS28当たるの? 俺もっかい行こうかな……。ちなみに、Snowmotoで滑っていいゲレンデってのは全国でこんだけあるらしい。多いのか少ないのか俺にはわからないけどとりあえず十分だな。まずはカッコ良くやりたいので、ちゃんとしたウエアとゴーグル(notバイク用)とグローブとスノーブーツみたいなのは買うぞー!

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▲武乗りでSnowracerを駆る塚本さん。乗ってみたらなにげにおもろい。視点が低いので速く感じるシロモノ。

駆け足で紹介したSnowmotoだけど、楽しさは伝わっただろうか……。バイク乗ってる人ならまず間違いなくいきなり乗れる! と思う。ただ、ライダーの人たちに聞いたら、上手くなってくるとエッジを使って(カービングっての)加速しながら方向を変えたりできるとのこと。まだまだ奥は深いのだ(当たり前)。だいたい、ジャンプ飛んでないもんね。やっぱハンドル付いて雪の上なんだし、転がってもいいからジャンプが飛びたい! 次はシートグラブ・インディアンエアだな……(無理)。