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2008年01月28日

■BAJA CHICKEN 第5羽 「In Baja...if your dumb, you had better be tough」

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前回までのあらすじ:2008年に入り、さっそくBAJAへの準備が始まった。粟野スポーツランドでのフルサイズテストはなんとかクリア(?)したものの、それはモトクロスコースというかなり走りやすい環境だったから。つまり、まだまだ問題は山積みだ。その中でも特に対策が必要とされているテーマ、それは……。

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■未知との遭遇

俺が走ったことのある林道の中で一番距離が長かったのは、青森県の世界遺産白神山地を抜ける弘西林道、通称「白神ライン」だ。それでもたかだか50kmくらい。しかも、県道だけあって比較的整備された走りやすい道だった。昨年のTECATE BAJA500のコースマップ(PDF)を見ると総距離は420.11マイル(約680km)とある。ところどころ舗装路を使うパートはあるようだが、それでも確実に600kmはダートを走ることになるだろう。俺とセヌーさん、単純に2で割ってもひとり300km。ガレ場やサンドのウォッシュボードを含む険しいダートロードを果たして300kmも走れるのか。

長時間エンデューロの経験も乏しい。一日中楽しんだ、と思えるような林道ツーリングでも、正味4~5時間程度しか走ってないと思う。それでも帰りには必ずと言っていいほど眠気に襲われていた。昨年同様タイムリミットが20時間だったとして、なおかつギリギリのペースで走ったとするならばひとり10時間。朝6時にスタートしてから、夜中の2時までぶっ通し。しかも、交代中もサポートカーのドライバーとして慣れない国の一般道を運転することになるから、気の休まる暇なんかないだろう。果たしてスタミナは持つのか? マシントラブルとか怪我ならともかく、「疲れてリタイヤ」とか「しんどくなって諦めてリタイヤ」というのだけはなんとしても避けたい。

24時間デスクに座って仕事をやり続けるのとはワケが違う(最近はそれさえしんどいけど)。いつもの調子で「まァ、行ってみればなんとかなるだろー」とは今回ばかりは言えなかった。俺にとってはまさに未知の領域なのだ。

■体重差約30kg

Brad21.JPG体力の問題とは別に体重についても問題があった。俺とセヌーさんには体重差が約30kgある。これはセーム・シュルト vs. レイ・セフォー戦の体重差とほぼ同じ(←分かりにくい)。それほどシビアなことは考えてないが、さすがに体重が30kg違う人間が同じサスセッティングのバイクに乗るのは無理がある。そこで、ふたりで話し合った結果、俺はスタミナを増やす目的も兼ねて10kg増量、セヌーさんは10kg減量しようということになった。うまくいけば10kg差にまで詰まる。特に根拠はないが、これなら許容範囲かな?

セヌーさんはビリーにでもしごいてもらうとして、問題は俺の方だ。生まれつき痩せ型な俺は、何もしないでいるとみるみる筋肉が落ちて自然と63kgくらいになる。自分的にはしんどいウエイトトレーニングをしていた時期でも最高で68kgくらい。70kgを突破したことはかつてない。5kg増やすだけであんなにしんどいってのに、10kgも体重を増やすなんてこと可能なのだろうか。……たぶん無理だろうな。少なくとも、これまで俺が限界と思っていたやり方では突破できない。つまり、誰か別な、トレーニングに詳しい人間の力が必要なのだ。そこで……。

■Gトレーナー

「ハッハッハ、まかせてください! ボクがホッパーさんにBAJAムキのムキム筋肉をプロデュースしますよー!(あくまでもキモく)」

akikazookinniku.jpg▲昨年末はCL72 ADVENTUREのサポートチームの一員としてBAJA1000にも行っているヤーマン。

全国三千万人のGボー……いや筋肉ファンのみなさんお待たせしました。マッスルといえばやはりこの人、オフロードバイク大好きモデルのヤーマンこと山下晃和くんの登場です。小中高と続けてきた野球は日ハムのプロテストを受けた(遠投86m、50m走6.0秒ジャスト)こともある実力派、さらに国内の名だたるアドベンチャーレース(自分の足で12時間エンデューロしてるみたいな変態さん向け競技)にも出場している彼は、まさに"使える筋肉"の持ち主だ。チームTarzanの一員でもあるので誌面でムキムキやってる姿を見た方もいるのでは。

アンストッパブルな筋肉トークはさりげなく流しつつ、まずは彼に体重増加のためのトレーニングメニューを考えてもらうことにした。家も近いことだし、一度三軒茶屋のスポーツジムに行ってふたりでキャイキャイやらなければ……。スタミナを付けつつ体重を増やすのは容易ではないと思う。それでも、何もせずにいるよりはいいし、目標が明確なのでトレーニングもなんとなく続きそうな気がする(気のせい?)。それに、もうBAJAが始まっているようで生活にもメリハリが出る。苦しいことも楽しめるようになっていきたい。(つづき