■BAJA CHICKEN 第16羽 「PIT SERVICEを申し込む」


■BAJAライダーの生命線、PIT SERVICE
ワークス系のトップチームならともかく、俺たちみたいなプライベーターはコース全域にチーム専用のガスピットを用意することなんて不可能だ。もちろんサポートカーはついていくけど、それはあくまでライダー交代のポイントで合流するだけ。そこまでの間のガソリン補給は「PIT SERVICE」を利用することになる。
このPIT SERVICEに申し込んでおけば、事前に申請した分のガスを到着したマシンに給油してくれる。また、何かメカニカルなトラブルがあった際にも"ある程度"は対応してくれるそうだが、Mag7やBAJA PIT(後述)のクルーは主に現地メキシコの一般人、つまり非職業メカニックな人たちなので、メカ音痴の俺に言われたくないだろうけど正直過度の期待はできない。
PIT SERVICEが設営されている距離はおよそ60~70mileおきくらい? 上の写真みたいに看板は出てるようだけど、一見すると観戦客のBBQキャンプに見えないこともない。ビッグタンクを装着したWR450Fの航続距離もだいたい60~70mileくらいだから、一個でも給油し逃すとガス欠でドえらい目に会うことになる。俺たち素人BAJAライダーにはPIT SERVICEがまさに生命線なのだ。
■PIT SERVICE、どこにする?
BAJAのPIT SERVICEで有名なのはHonda PIT、Mag7、BAJA Pitsの3つ。それぞれ簡単に紹介しよう。
●Honda PIT
ホンダ車でレースに出るなら、そして金銭的余裕があるならおすすめなのがHonda Pit。CRFやXRに詳しいちゃんとしたメカニックが待機してるし、パーツの在庫だって豊富でタイヤもホイールごと換えてくれる。ただ、撤収の時間が他のPIT SERVICEより若干早いらしいので、制限時間ギリギリを狙っていくような俺らみたいなライダーはやめておいた方がいいのかも。どのみちマシンがヤマハなので選択肢には入らなかった(つか公式サイトがどこかも分からなかった)。
●BAJA Pits
セヌーさんがいつも利用しているのがこのBAJA Pits。サービス内容はMag7とあんまり変わらないとのこと。じゃあなんでBAJA Pitsをセヌーさんが選んできたのかというと、看板が派手で見つけやすいから。見逃すと終了なPIT SERVICEだけに、目印の視認性は大事なポイントなのかも。
●Mag7
マグセブン、という言葉の響きとポップなロゴデザインが個人的に好きなMag7。ちなみにこのMag7という名前は映画「The Magnificent Seven(邦題:荒野の七人)」から来てるそうで、つまり大元を辿ると黒澤明の「七人の侍」が元ネタというワケだ。そこいら辺も考慮しつつ、結局は「ロゴがええ感じだから」という理由でセヌーさんおすすめのBAJA Pitsは却下し、Mag7に決定した。
■またまたFAXで申し込み
申し込みはやっぱりFAX。Mag7のサイトにアップされているBaja 500 Mag7 Application(PDF)をダウンロードして必要事項を書き込んでいく。

Vehicle#:
ゼッケン番号のこと。257xと記入。各ピットは基本的にゼッケンで契約車両かどうかを判断するので絶対に間違えないように。FAX送る前に3回確認。Class:
参戦クラス。Sportsman Over250と記入。Make:
車両のメーカー名。YAMAHAと記入。Driver/Rider of Record:
エントリーの時に書いた記録に名前が残るライダーのこと。セヌーさんの名前を記入。Address・Home Phone・Work Phone・Mobile Phone・Emailも同様に処理。Crew Radio Frequency:
チームで使用している無線周波数。俺たちは無線なんか持っていかないんでアキママ。Mileage Per Tank:
1タンクでどれくらい走れるか。60~70mileと記入。Dry Break:
これは給油口がどうなってるか、という質問。クイックチャージャー用の給油口のことをドライブレークというらしい。そんなもんは付いてないのでNOに丸。Wheel Lug Nut Size(MM/IN):
アクスルナットのサイズのこと。MMはミリ、INはインチの略。俺たちは基本ホイール&タイヤ交換ナシで行くつもりなので(これについては別に書きます)特に何も記入せず。Dia. of the fuel filler(Cars):
給油口のサイズについて。これは4輪に関する質問なので何も記入せず。Fuel Filler Location:
給油口がどっち側についてるかって質問。これも4輪以外は関係なし。Driver Side、Passenger Sideだと混乱をきたしそうだけど。右ハンドルの車が出たりするこたないんかね。
この下には、5月16日までにこの申し込み用紙を届けて料金を支払っておかないとダメよ、ピットはだいたい60~70mileおきよ、その他の情報はWebで拾ってね、といった意味の注意書きがある。
で、さらにその下は自分が申し込みたいサービスにしたがって料金を書き込むエリア。まず、3番目のMOTORCYCLE or A.T.V. FULL SERVICEは基本料金なので絶対必要。これで150ダラ。次にガス。4番と5番でオクタン価の違うガスがあるけど、ヤマハの人に聞いたところWR450Fで出るならオクタン価100のガスでOKとのことだったので5番目をチョイス。2.5ガロンを8回給油するとしてとりあえず20ガロンと書き込んでおく。この量については後から修正が効くらしいのであまり深く考えないことに(だってコース自体発表になってないからね)。1ガロン(3.78リットル)あたり7.5ダラ(784.84円)なのでこれで150ダラ。最後の6番はMag7のメンバーシップフィー(またかよ)。これが50ダラなのでしめて350ダラ(5月16日を過ぎての申し込みにはここに50ダラ加算される)。

うーん、ガス代だけで3万6000円くらいすんのか。これにサポートカーのガス代もかかるからなー。非エコだ。なお、お支払いはチェック(小切手)かクレジットカードで。アメリカにはバンカーズチェック(預金小切手)やパーソナルチェック、カンパニーチェックやらがあって、日本とは小切手についての感覚や扱いがだいぶ違う模様。詳しい人はチェックでもいいと思うけど、右も左も分からないならクレジットカードで行くのがええんじゃまいかと(ちなみにSCOREはパーソナルチェックも受けてくれる)。PayPalにも対応しているのでeBayを普段から利用してる人はそっちのが楽。支払い方法についてはメールで送られてくるのかな? 今回カード払いをセヌーさんにお願いしたのでその辺は分からず。
2枚目の紙には各チェックポイントごとに給油する量を書いて、何か特別にお願いすることがあるならコメントを記入。コース発表になってないからホントてきとうに書く。全部2.5ガロンずつw。まぁこれもセヌーさんの様子を見ている限りでは後からなんとでもなるんだろう。最後の紙はいわゆる「何があっても文句言いません誓約書」みたいなもの。正直詳しく読んでない。ライダーふたりの名前・サインを書いたらファックス送信して申し込み完了……。(つづく)