■BAJA CHICKEN 第18羽 「2008 40th BAJA500 COURSE MAP発表」


■441.1mile、タイムリミットは20時間
下の地図がSCOREから発表された公式コースマップだ(クリックするとPDFで見れます)。コース全長は約441.1mile(約710km)、制限時間は20時間。単純に計算すると平均35.5km/hで走れば完走できる設定だ。知らずに聞けば「なんだ、楽勝じゃん」となりそうだが、オフロードで平均35.5.km/hは決して遅くない。ちなみに、現時点で日本で一番速い男・成田亮が記録した全日本モトクロス第2戦ヒート1のアベレージは50.9km/h。目が追いつかないくらい速く見えるのに平均で出すと50km/hなのだ。確かにオフヴィレとBAJAのコースを同じ地平で話すのは無理があるかも知れないが、少なくとも35.5km/hという平均速度が馬鹿にできるものでないことが分かってくる。
もちろん出せるところでは100km/h以上出せるらしいが、同じように20km/h出せるかという場所もある。一度でも転倒などで止まったりすれば、その後のハードルはどんどん高くなる。上手な人は「のんびりマイペースで!」というが、そもそも俺のペースと彼らのペースが同じだと思ってはいけない。BAJAはホノルルマラソンじゃあない。距離が長いだけであくまでもスプリントレースなんだ、ということを思い出す。
スタート地点のエンセナダ付近はごちゃごちゃしていて分かりにくいが、スタートからRM40までと、RM400からフィニッシュまではまったく同じコースを使う(RMはレースマイルの略)。なお、サポート隊が使える国道はエンセナダから東南に走る3号線と地図の右端に見える5号線のみ(黒い太いライン)。1000で使う国道1号線へ横切るルートはない。だからRM270からRM400までの区間は完全に孤立無援状態となるワケだ(まぉどこもそうっちゃそうだけど)。
それではライダー交代しそうなポイントで区切りながら、セクションの内容を紹介していこう。追記:なおこの情報はセヌーさんが石井サチョーから電話でぱぱっと聞き出したものなので詳細違うところもあるそうです。

■START ~ RM40 ~ RM80 ラテン的熱烈応援が嬉しい花道
朝6時半、エンセナダのコンベンションセンター前からスタートとなる。人生の中でも1、2位を争う輝ける瞬間。ラテン系特有の熱狂的な応援を沿道、というかコース上から受けつつフラットダートをハイスピードで駆け抜けていく。スタートしたばかりでテンションもあがりがち。応援にいい気になってアクセル開け開けで行くといきなりぶっ飛びかねない。恐らくRM40で一回ライダー交代が入る?
■RM80 ~ RM160 2001年以来の難所"サミット越え"
RM100くらいまではやはりスピードの出る道が続く。硬質も皇室。かなりやんごとない上に縦に走るクレバスもあり危険。RM100あたりから石がゴロゴロし始め、2001年以来使われていなかった難所「サミット越え」登場。ハードなガレ場のヒルクライムは一度失敗すると再スタートさえ難しいと言われている。RM114あたりが峠でそこからRM122くらいまでガレた坂を下っていく。辛いポイントを抜けるとちょっとだけ快適なルートが待っている。が、すぐにRM140あたりからサンドのフープス地獄スタート。交代ポイントまで続く。サポート隊はかなり遠回りすることになるので大変かも。どうやら、40回記念ということでサミットを盛り込んだようだけど、そのせいで気持ちいいマイクス越えがキャンセルされたのは残念。まぁどっちもあったらそれはそれで大変なんだろうけど……。
■RM160 ~ RM205 悪名高き小麦粉サンド地獄"シルト"
このRM160付近に出現するのが悪名高き"シルト"だ。通常シルトはもっと南で見られる特殊なサンドなのだが、このあたりには存在する模様。小麦粉のような非常に目の細かいパウダー状のサンドで、アクセルを開け続けなければバイクごと飲み込まれてしまう。また、シルトの底には固いワダチや隠れ岩などがあり大変危険。ただし、距離は短いようですぐに普通のサンドに戻ってRM175あたりまで続く。そこからは、石混じりの川砂エリア。アップダウンのある重めのサンドという感じ。
■RM205 ~ RM270 マイクスロードをぶっ飛ばす
RM205からRM227あたりまで35kmくらい、国道沿いはひたすらサンドのフープス(気が遠くなる…)。RM227で国道を渡ったあとは超ソフトな川砂サンド。RM234あたりで再び国道を渡ると、そこからは有名な「マイクスロード」だ。高速やんごとなき路面。120km/hくらいは軽く出せるらしいが、ウォッシュアウトも多く、高速でぶっ飛ぶと生命の危機が危ない。RM247あたりを右折するが、まっすぐ行くと「Mike's Sky Rancho」へ通じている(プレランではここに一泊する予定)。
■RM270 ~ RM400 サポート隊と離れ130mile一気走り
3号線から入ったところにあるRM270でサポート隊と合流したらライダー交代とライトを装着。RM270からRM300までは崖っぷちの林道をゆく気持ちの良いエリア。RM300からは映像なんかで良く見る海岸線のルート。気持ち良し。ただし、どれもこれも日が暮れてなければの話。海岸へ向かう際に夕暮れを迎えると強烈な逆光に視界を奪われるし、俺たちのペースだとまず間違いなくナイトランを体験するハメになっているはず。夕暮れ直前にRM320に辿り着けていたなら、きっと美しいサンセットを左手に眺めつつ走れるのではないかと……。RM370あたりから様子は一変し、シルトや縦ウォッシュアウトが出現。暗闇の中で苦労するはず。
■RM400 ~ FINISH 栄光のフィニッシュへ暗闇を進め
サポート隊と合流できる最後のポイント。ここまでくればサル・フィッシュが待つフィニッシュまでは残り40mile。セヌーさんは「ここは楽勝。タラタラ走ってればフィニッシュできるよ」とうそぶいているが……。ミスコースだけ気をつけたい。20時間以内にフィニッシュすれば、完走の証である「フィニッシャーバッジ」を受け取ることができる。

■さて肝心の割振りは……
誰がどこを走るか。プロテックの石井サチョーの意見によれば「スタートとフィニッシュは違うライダーがやるべき」とのこと。俺はスタート直後にコケて一度もセヌーさんを走らせられないで終了~、という恐怖があるからスタートはパス。するとフィニッシュは俺になる。そこからある程度交互に走り、かつ距離が公平になるようにすると以下のようになる。
START → RM40 セヌー 40mile
RM40 → RM80 ホッパー 40mile
RM80 → RM160 ホッパー 80mile
RM160 → RM205 セヌー 45mile
RM205 → RM270 ホッパー 65mile
RM270 → RM400 セヌー 130mile
RM400 → FINISH ホッパー 40mile
----------------------------------------------
ホッパーの走行距離 225mile
セヌーの走行距離 215mile
RM40からRM80、RM80からRM160まで俺が連続するのが多少気になるが、RM80までは比較的走りやすいルートだし、RM80の時点で体力的に俺がイケるかどうかを確認するタイミングは残っている。もしそこで無理そうならセヌーさんにサミット越えから続くサンド地獄を味わってもらえばいい。俺がサミットを越えられるかどうかがポイントだ。だが、その時間帯なら昼間ということもあるし、何かあっても様々なヘルプを期待できる(最悪メキやんたちに押し上げてもらう所存w)。逆にナイトランになるだろうRM400までの区間を俺が担当するのはリスキーだ。

……と、まるで決まったことのようにつらつらと妄想してみたんだけど、これはあくまでも俺が勝手に決めたバージョン。実際はプリラン前までに決めておけばOK。どのみちセヌーさんと石井サチョーに却下されるんだろうなw。
こうして距離のことを色々考えていると、同じSPORTSMAN OVER 250クラスに参戦する251xのジョニ男さん(フォレストサポートでXR400Rをライド)の初参戦にしてソロ(ひとりで全部走ること)っていうのはホントすげーと思った。担当パートのことで頭を悩まさなくて済むのはうらやましいが、もし俺がやったらまず間違いなく疲労リタイヤだな……。
ともあれ、ようやくコースは決まった。24日の出発まで残り10日。だが、まだ俺たちにはやることがたっぷりあるのだ。(つづく)
