スズキから6月18日に藤沢スポーツランドで起きた事故に関する公式のコメントが発表になっています(ダーヌポでは断片的な情報を掲載することで事故の本質的な問題が見えなくなることを恐れ、あえて触れていませんでした)。以下にその内容を全文掲載します。
チーム スズキ モトクロスの戸田蔵人(とだくらうど)選手は、6月18日(水)に藤沢スポーツランド(岩手県)にて行われたテストにおいて、走行中に発生した不慮の衝突事故により、肺、および背骨に障害を負ったため、不本意ながら今シーズンの全日本モトクロス選手権への出場を取りやめることと致しました。
今回発生した事故は、同日、チームスズキおよび、ヤマハ発動機と契約関係にあるモトクロスチーム(以下ヤマハチーム)との合同テスト中に発生したもので、当チームの国際A級ライダー3名に加え、ヤマハチームの国際A級ライダー2名、および監督兼テストライダー1名が参加していました。
16時25分ごろ、モトクロッサーRM-Z450WSで走行中の戸田選手がジャンプをしたところ、ブラインドジャンプの着地地点をエンデューロマシンで走行していた、ヤマハ発動機契約のチームトレーナーである畠山尚(はたけやまひさし)氏と衝突する事故が発生しました。この事故により戸田選手、畠山氏ともに病院に搬送されましたが、戸田選手は肺に穴が開き背骨を損傷する重傷を負い、畠山氏は搬送先の病院で逝去されました。
本コースにおける合同のテスト走行においては、コースを走行するライダーの届出を事前に行うこととしており、スズキ側3名、ヤマハ側3名の届出がなされており、畠山氏の届出はありませんでした。また、テスト走行中はライダー以外の関係者が走行することは通常無いことから、戸田選手は畠山氏がコースを走行しているという認識はありませんでした。
現在、戸田選手は肺と背骨に深刻な障害を抱えており、一日も早い復帰に向け療養に専念しております。本件に関しましては、ファンの皆様、スポンサーの皆様、関係者の皆様方に今シーズンを止む無く辞退するに至ったご報告を申し上げると共に、引き続き復帰に向けた温かいご支援、ご声援を賜りますようお願い申し上げます。
また、今回、不慮の事故によりお亡くなりになりました畠山尚氏に対しまして、謹んで哀悼の意を表し、心からお悔やみ申しあげます。
チームスズキ代表 吉村太一
スズキとヤマハの貸切り合同テストの最中に起きた事故。補足すると、戸田蔵人は事故のあったその時、タイムアタック中だったことを確認しています。事故以来、多くの人が不安と悲しみを感じていました。先日、戸田蔵人は気丈にも自らのブログでファンにメッセージを送っていますが、彼自身大変な状況の中でいまなお戦い続けています。
なお、僕は今回の事故について調べる中で、亡くなった畠山氏がヤマハのみならず、多くの全日本ライダーそしてレース関係者から多大なる信頼を集める素晴らしい人間性を持つ人物だったことを知りました。モトクロス界にとって大きな損失だったことは間違いありません。ご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様にお悔やみ申し上げます。
僕はいちモトクロスファンに過ぎませんが、誰にとっても不幸でしかない今回のような事故がなぜ起きてしまったのか大変疑問が残ります。
追記:先ほど、もう一方の当事者であるヤマハからもリリースが発表になりました。スズキの文面と比べると内容、量ともにずいぶん温度差があるように感じます。一方の手を洗えば、もう一方も綺麗になる。最近いろんなニュースを見るけど、一発目の発表ってホント大事だよなぁ、と思うわ。